40代女性が語った人生で一番怖かった実話「露天風呂から聞こえる水滴音の正体…」
結婚記念日に毎年二人で旅行に出かけるという約束で結婚して10年目の年、今回は九州の温泉地で3泊4日の旅を計画しました。
夫の拘りは、部屋食が出来て源泉掛け流しの温泉浴場が有る旅館。
人気の温泉地となれば料金もかなりの高額なのでなるべく安くて雰囲気の良いお宿を探すのが私の役目で楽しみでもあります。
ネットでいろいろ調べたところ、温泉地から少し離れた所に新しく出来たという温泉旅館を発見。
料金も人気温泉地から少し離れている為かかなりリーズナブルな上、夫の拘りにもマッチしています。
ここで決まりと、さっそく予約しました。
旅行当日、飛行機で九州へ向かい空港からレンタカーを走らせ目的の旅館へ。
真新しい旅館はともすれば新興住宅地に出来た1件宿のようで趣には欠けるものの雰囲気は古民家のようで、館内も昔ながらの佇まいです。
予約したお部屋は部屋に日本庭園に露天風呂が有るお部屋です。
料金から考えるとかなりお得と思えるお部屋に大満足。
入浴を済ませ、お楽しみの夕食にも大満足で床につきました。
夜中に、水滴が落ちる様な音に目が覚めました。
夫が夜景を見ながら露天風呂にでも入っているのだろうと寝返りを打つと、隣には夫の寝ている姿が。
気のせいか、と目を閉じるとまた水滴の落ちる音が露天風呂の有る庭のほうから聞こえてきます。
露天風呂のお湯が流れ落ちる様な音では無いその音が妙に気になり庭の有る方へ行ってみました。
襖を開けて廊下へ出てみると水漏れしたかのように水溜りが点在しているではありませんか。
何、これは。と思いながら水溜りが続くさきへ進みました。
水溜りは露天風呂の方から続いているようで、露天風呂を覗いてみると、湯が流れ落ちている訳でも無く水滴の音のは聞こえません。
この水漏れが安さの理由か、と思い部屋へ戻ると夫も目を覚ましていました。
事情を説明し、目が覚めてしまったついでに一杯やろうという事になり部屋の電気を点けました。
すると、布団が敷かれている周りに濡れた足跡があちらこちらに有るのです。
これには思わず声を上げそうになりました。
二人で夜が明けるまで眠る事も出来ず、早朝にチェックアウトをお願いしました。