怖い話実話まとめ短編27|霊感を持つ友人、悪戯のはずの火の玉

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霊感を持つ友人 投稿者:20代女性

これは、人づてに聞いた話です。

その当時、私は高校生で、友人と帰宅していました。

夕日が目に眩しい時間帯でした。

友人(以下A)は、人には見えないものが見えるという女の子でした。

私自身、あまり幽霊だとか、神様だとか、あまり意識しない人なので、「いるっていう人がいるんだから、いるんだろうなぁ」程度に考えていました。

Aも、「霊感少女」をあまり表に出さない程度の子でしたので、周囲からさほど浮きもせず、平凡な生活を送っていたように思えます。

しかし、そのAが、あからさまに怖がるということも多々ありました。

多くを語ろうとはしなかったので、あまり私も追及はしませんでした。

話が少し逸れました。

そんなAとの帰宅途中。

普段となんら変わらない。

そう思っていました。

A「でさぁ・・・・・」

私「・・・?どしたの?」

Aの話が急に途切れました。

同時に、周囲が異常に静かだということに気がつきました。

耳鳴りがしそうなほど、辺りから音が消えていました。

そりゃ、そこまで都会じみた地域に住んではいませんから、夕方5時をすぎれば、子供はみんな帰宅し、静かにはなります。

しかし、雑踏も、車の排気音も、何もないのです。

人が一人もおらず、車も通らない。

カラスも鳴かない。それどころか、風の音もしない。

私「え・・・?ねぇ、A・・・これ、?」

A「・・・・・・・・・。」

私自身軽くパニックを起こしていました。

Aなら何かわかるのではないかと、目配せをしてみましたが、Aは答えません。

あまりに怖くて、いてもたってもいられなくなった私は、Aの手を引いてその場から駆け出しました。

私「はぁっ・・・はっ・・・!」

A「・・・・・・・・・・・・・。」

Aは相変わらず、何も語りません。

息も乱れませんでした。

ですが、友人を振り切って走るだなんて、私にはできませんでした。

生暖かい重りを引きずっているようで、私はそれすらも恐ろしく思えました。

あまり体力に自信のない私は、どんどんAを重く感じました。

手を離せばどんなに楽か。

でも、離しちゃいけない。離すなんてできない。

ある種義務感に駆られていたのかもしれません。

いくら走っても、静寂の空間からは逃げ出せません。

私の目からは涙が溢れ、ぼやけた道を走っていました。

泣いても、もがいても、結局抜け出せないと思うと、また涙が溢れました。

A「ねぇ私ちゃん」

私「!?」

Aが突如として口をききました。

慌てて止まって、後ろを振り向きます。

止まって初めてわかりました。

Aの体が重くなっていると感じていたのは、私の疲れからではありませんでした。

それは錯覚でもなんでもなく、ごく当たり前のことだったのです。

Aを、後ろから引っ張っている人がいたのですから。

私「ーーーーーーーーー!!!!????」

悲鳴になりませんでした。

代わりに、Aの手をもっと強く握りました。

Aを引っ張っている人は、人というより、人の形を成した影のようで、手のようなものがAの腕、髪の毛、耳、制服の裾をギリギリ音が鳴るまで引っ張っていました。

その姿を確認した瞬間、Aの手を両手で掴んでいなければならないほどの力が加わっていることに気がつきました。

A「私ちゃん、大丈夫。」

できるだけ私に負担をかけないように、力の限りAは踏ん張っていました。

しかし、影はどうやっても振りほどけないようでした。

私の目から、また涙が溢れます。

何が大丈夫なのか全くわかりませんでしたから。

痛みに顔を歪めるA。

どうしても助けられませんでした。

A「私ちゃん、いい?よく聞いてね」

私「っ・・・なに?」

A「私の手を離したら、振り返らないで、あそこの角を曲がるの」

Aの目線の先、25mほど向こうに、曲がり角が見えました。

A「そうしたら、元に戻るから。さっき、伝え損ねてごめんね」

私「やだっ・・・そしたら、Aは?どうすんのよぉ・・・!?」

A「大丈夫だから。いい?1、2、3で、この手を離すの。いいね?」

いやいやと首を振りましたが、影の力はどんどん大きくなって、じりじりと私も引きずられ始めました。

どうにもならないことを、悟りました。

A「1」

私「っ!A!!」

A「2」

私「やだぁ!!」

A「・・・3」

Aが私の手を振りほどきました。

私は、ほぼ反射的に、後ろを向いて、曲がり角を目指しました。

すると

「ああああああああああ」

背後から、Aの声が聞こえました。

振り返ろうか迷いましたが、それはかないませんでした。

曲がり角まで、あと一歩。

もう曲がる!抜け出せる!!

オ前も、こっチこいイイイいいいいいイいいいい

耳元で、声がしました。

ビクついて、目をつぶった瞬間、そこは今までAと歩いていた大通りでした。

それからAは帰ってきませんでした。

それどころか、みんなAのことを忘れていました。

最初からいなかったことにされていたようです。

私も、Aの名前を忘れました。顔も、どんなことを普段話していたかも思い出せません。

でも、Aは実在していたし、あのことも事実です。

なぜなら、毎夜、私の耳元で、あの声がするのですから。

いつか私も、あの影にさらわれる日が来るのでしょうね。

あの声は、だんだんAに似てきているような、そんな気もします。

後ろに立つ十数人の軍人 投稿者:40代女性

私の従姉妹が高校生の時に体験した話です。

長崎にある女子校の話です。

その日はいつものように授業をうけていました。

先生が黒板に向かっていて、生徒達も黙々とそれを書き写していました。

先生が書き終え、生徒達のほうを振り返った時。。

なにかを見たのでしょう。先生の顔が凍ばり青ざめたのです。

そして皆に言いました。

「みんな、何も言わずに外に出ろ‥。そして絶対後ろを見るな」と

生徒達はいきなり先生が言うので意味がわからず、それでも先生がしつこく言うので表に出たそうです。

ただ「後ろを見るな」と言われて全員が見なかったわけがありません。

教室の後ろ、生徒達座席の後ろのスペースに 怪我をした軍人達の霊が何十人も立っていたそうです。

悪戯のはずの火の玉 投稿者:20代男性

私が小学生の時、近所の子供会で特定の学年を対象として肝試し大会をしていました。

三年生か四年生だったと思います。

場所は子供会等で使用する集会所の近くにある墓地で、男女混合の数人一組で墓地の奥に置いてあるお札を取ってくるというオーソドックスなものでした。

私も仲の良かった友人たちと全員でビクビクしながらお札のある場所まで歩いて行きました。

道中は特に何もなく雰囲気を恐れるばかりでしたが、お札の置いてある場所の手前でユラユラと揺れる赤い火の玉を見てしまいました。

鬼火という奴でしょうか、みんなで驚いて急いでお札を回収して一目散に逃げました。

帰りの道中でも今度は青い火の玉に出くわし、散々驚かされました。

青い方がなんだか寒気みたいなものを感じました。

数年後、中学生になった私は今度は主催側で手伝いをすることになりました。

どうやら恒例になっているようで、ここで鬼火の正体を知ることになるのです。

実はあの鬼火は子供会の親御さんと手伝いの中学生で用意した偽物だったのです。

数年間、私達を怖がらせた物の正体を知り、当時一緒に回った友人と一緒に笑っていました。

ところがその後の会話におかしなところがあったのです。

話してくれたおじさんは

「赤い火の玉で怖がらせるのが恒例なんだ」

と言ったので、私と友人が

「じゃあ、僕たちは青い火の方をやりたい」

と返すと

「青い火なんて用意してないよ」

と言うので、自分たちの見たことを話すと

「見間違いか、誰かのイタズラだろう」

と言うのです。

けれども私たちが青い火を見たのは間違いなく、遮蔽物のない開けた場所なので誰かのイタズラということも考えにくいのです。

私たちは青ざめました。

まさか種明かしされたばっかりの肝試しで、もう一度驚かされることになるとは思っても見ませんでした。

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