怖い話実話まとめ短編111|信州の山奥の村に伝わる怪談話、お札屋敷と呼ばれるいわくつきの廃墟

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信州の山奥の村に伝わる怪談話 投稿者:60代女性

むかしむかしのことでございます。

信州の山奥に小さな村がありました。

村の東側には荒倉山という山がそびえておりました。

その山に、恐ろしい山姥が住んでおりました。

夜な夜な村へやってきて、子供をさらってゆきました。

村人は、何とかこの山姥を退治しようとしましたが、山姥の姿を見た人は誰もいませんでした。

小さな子供がいる家では、戸締りをして大変用心しておりましたが、山姥は煙のようにやってきて、いつの間にか子供をさらってしまうのでした。

村の若者の中に、ショウゴという者がおりました。

彼は正義感が強く、山姥のことをひどく憎んでおりました。

「俺が絶対に山姥を退治してみせる」と意気込んでおりました。

ある月のない暗い晩のことでした。

ショウゴは荒倉山の中腹にある洞穴に潜んで、山姥が現れるのを待っていました。

その洞穴は、奥が深く誰も奥まで行ってみた者はおりませんでした。

ショウゴは息をひそめてじっとしていました。

すると、洞穴の奥から、「どーれ!」というしゃがれた声がしました。

ショウゴはびっくりして洞穴の奥を見つめました。

ジャラジャラ音がして、真っ黒な固まりが姿を現しました。

ジャラジャラ音がしたのは、黒い固まりが後ろにつけた金属の音でした。

ショウゴは固まりの中に、不気味な顔を見つけ怖気づきました。

口は真っ赤で耳まで裂けていました。

目は緑色の光を放ち、らんらんと光っていました。

「見たなー!」と赤い口が動きました。

そしてふわっと固まりが浮き上がりました。

一気にショウゴめがけて飛びかかりました。

ショウゴは、無我夢中で持っていたさすまたを固まりめがけて突き出しました。

ショウゴの首は胴体から離れ落ちました。

さすまたは山姥の胸に命中しました。

山姥は「ギャーアッ!!」と叫んで地面に落ちました。

地面に横たわっていたのは、しっぽの大きな狐でした。

ショウゴの首と狐はピクリとも動きませんでした。

山姥を退治したショウゴの名前は村人に代々受け継がれ、彼の墓は「ショウゴヅカ」としてお参りが絶えませんでした。

狐の死骸は、村人が洞穴へ行ったとき消えてなくなっていました。

だからそれ以降も、夜更かししたり、夜泣きする子がいると、「荒倉山から、山姥が来るぞ」と子供に言い聞かせていました。

きっと今も、荒倉山の洞穴に、山姥はすんでいるのでしょう。

お札屋敷と呼ばれるいわくつきの廃墟 投稿者:20代女性

私の兄から聞いた話です。

私の実家の近くの山道に”お札屋敷”と呼ばれるお札がたくさん貼られている廃墟の民家があります。

昔、その民家で一家心中があったらしくそれ以来なぜだかは知りませんが家中にお札が貼られているそうです。

そのお札屋敷は私の県では上位に入る有名は心霊スポットです。

兄はバイク通勤なのですがこの日は天気もよく晴れていたのでちょっと遠回りしていつもと違う道で帰ろうとわき道に入り、お札屋敷の前を通過しました。

お札屋敷があることは兄は地元の人間なので知っていましたが「面白半分で通るわけではないから、悪いことは起きないだろう」そう思った兄はとくに恐れることなくその道を通りました。

道幅は2~3メートルくらいの細い道です。

お札屋敷を丁度通過した瞬間、バイクのハンドルがぶれ始め転倒しました。

バイクの運転を5年以上もしてきた兄は「あんなでこぼこもないコンクリートのまっすぐな道を40キロ程度で走っててハンドルがぶれるなんてありえない。」と言っていました。

バイクの整備不良でもなかったそうです。

たとえ昼間であっても、家の前を通過されたくなかったのでしょうか。

キャンプに現れた黒い獣 投稿者:60代女性

昔の分教場での出来事です。

山の分校には、一年生から4年生まで通っていました。

5年生からは国道に面した本校へ通いました。

分校での行事に、キャンプがありました。

村から見える一番高い山の中腹に、湧水が出る場所があって、キャンプはいつもその場所で行われました。

4年生になるとキャンプの話でもちきりになりました。

それほど児童は、キャンプを楽しみにしていました。

その年も7月の初旬キャンプに行くことになりました。

前日から4年生は準備に追われ、勉強が手につきませんでした。

何しろ火おこしから始めるキャンプなので、子供たちの心は興味でいっぱいでした。

大勢の村人と保護者に見送られて、先生と児童、13人は山を登ってゆきました。

夏の日差しが照りつけて、児童はすぐに汗をかき始めました。

山の道は更に険しくなって、子供たちを苦しめました。

そこを通り抜けると、道は平たんになって楽になりました。

しばらくして目的地に到着しました。

綺麗な湧水に満たされた小さな池がありました。

そのわきにテントを張りました。

男先生と、男の子たちが頑張りました。

女の子と女先生は、食事の準備をしました。

夕食はライスカレーです。

飯盒で米を焚くのはみんな初めてでした。

キャーキャーワイワイ言いながら、ライスカレーを作りました。

テントも無事出来上がって、食事の時間になりました。

美味しくできたライスカレーをみんなお腹いっぱい食べて大満足でした。

食事の後片付けをしてから、男先生のハーモニカにあわせて歌を歌いました。

大きな声で歌いました。

それで誰もその音に気付かなかったのです。

生い茂った夏草が、がさごそ音をたてました。

でも、だーれも気が付きませんでした。

歌いつかれ、時間が8時半になったので、みんなそれぞれのテントに入って眠ることにしました。

空には夏の星々が輝いていました。

静かな静かな夜でした。

静かに夜が更けてゆきました。

がさごそ音がしました。

どんどんテントに近づいてきました。

先生が目を覚ましました。

手に野球のバットを持ちました。

大きな黒い獣がテントをバリバリひっかきました。

先生はバットを持ってテントの外に出ました。

黒い獣に向ってバットを振りおろしました。

獣は一目散に逃げてゆきました。

児童はみんな起きて、怖そうにのぞいていました。

「大丈夫だからお休み、」と先生が言いました。

みんなは安心して眠りました。

だーれも知らなかったのです。

黒い獣が仲間を連れて戻ってきたことを・・・先生と子供たちはどうなったのでしょうか?

その山は、金太郎が熊と相撲を取ったという、洞窟があるところでした。

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